会社の財務諸表について

会社の状況を表す書類は通常、損益計算書と貸借対照表があります。

損益計算書は1年間の営業成績を表した計算書類といえます。
貸借対照表は現在の資産と負債の内訳を表示すると同時に、設立から現在までに蓄積された純財産(資産-負債)を表示する書類といえます。

両者は、損益計算書の最後の税引後利益が10プラスの場合は、貸借対照表の純資産が10プラスされる、という関係性があります。ですので利益を出す為にはどうしたら良いかと言いますと、売上を増やす、経費を減らすだけでなく、資産を増やす、負債を減らすという視点でも損益計算書の利益は増えることになります。

その他にキャッシュフロー計算書という書類もあります。
これは1年間の会社の資金の流れを計算する書類ですが、貸借対照表と損益計算書を元に作成することが出来ます。例えば以下のような場合は損益計算書だけを見ていてもわからないので、貸借対照表も含めて分析します。

●売上が増えても現金が増えない・・
売上の入金が滞っている場合が考えられ、結果売掛金や受取手形の残高が増えています。

●売上がなくても現金が増える・・
①過去の売上げの入金が当期にあった場合が考えられ、売掛金や受取手形の残高が減っています。
②借入をした場合は現金は増えますが損益には表れません。

●経費があっても現金支払いがない・・
減価償却費が計上されている場合、損益計算書では費用としてマイナス表示されていますが当期の資金は減らず、建物、備品、車両などの資産が減っているか、減価償却累計額が増えています。

●経費がなくても現金が減る・・
①借入金の元本の返済がある場合、その影響は損益計算書に表示されず、貸借対照表で借入金額が減少しているのを見なければわかりません。
②半分損金の保険料の支払いがある場合、支払った保険料のうち半分は損益計算書に保険料として表示されますが、半分は保険積立金として貸借対照表に表示されます。

この他にもいろいろありますが、利益は出てるけど資金繰りが苦しいという場合には、貸借対照表やキャッシュフローを分析すると原因がわかる場合があると思います。

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